カウントダウン
部活紹介が終わり体育館を出ると早くも勧誘の為に先輩達が集まっている。
僕には無関係だな……
「空は部活は?」
『入んね〜、颯太は?』
「俺も〜。遊びたいし」
先輩達の勧誘を適当に擦り抜けて教室に向う。
ーーー教室
「今から学級委員とか決めます。全役員決まるまで帰れないよ〜」
「えぇ〜」
教室中からブーイングの嵐だ。
「後、今月末に遠足があるんだけど、そのグループ決めもします。」
「おぉ〜」
今度は歓喜の嵐だ。
その中一つだけ違う声が僕にかかる。
「空、遠足一緒なぁ〜?」
『………』
薫先生の説明も聞かずに颯太は声を上げる。
ここで僕が答えると後が怖いので無視する。
「颯太君話し聞きなさいっ!先に委員決めよ」
薫先生が頬を膨らませて怒っている。
やっぱり……
笑いを堪え颯太を見る。
それに気付き颯太が再び声を上げる。
「あっ!わかってて無視したな!」
「いい加減にしなさいっ!」
あ〜あ、颯太もバカだなぁ。