カウントダウン
『ッテメ〜、友達売りやがったな〜!』
怒鳴り声と同時に立ち上がり机を挟み颯太の胸ぐらを掴む。
「うわ〜、ごめんなさい」
殴られると思った颯太は顔を腕で隠す。
教室中から口々に「喧嘩か?」と聞こえる。
見回すと好奇の視線も集まっている。
ただ薫先生は違った。
「喧嘩したら怒るよっ!」と言いたそうに睨んでいる。
教師だし当然か…
颯太から手を離し座る。
『寝るから班決めといて…』
「えっ!?」
『それで許す』
「わかった、最高のメンバーにしとくよ」
心配そうに見ていた池田さんが微笑んだのを確認し眠りにつく。