カウントダウン



『そんな軽く言うなよ。
ひかれたらどうすんだよ』


「空は人気なんやし大丈夫やて」


『それが信じられね〜んだって』



中学に比べると友達が多いと思うがそれが人気なのかはわからない。


「そうか?周り見てみ?空に視線集まってるやん」



渡り廊下を歩く僕達。
周りには同級生が数人。
見渡してもこちらを見ている人はいない。



『自意識過剰だぞ?』



白い目で颯太を見る。



「ハハハ、そんな目で見んなや」


渇いた笑いの後、バツが悪い為逃げる様に早歩きになる。



離れないように後を追い掛け階段を降りていると後ろから颯太を呼ぶ声がする。

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