カウントダウン
「俺、不安だよ〜」
『何言ってんだよ?椿の人懐っこい性格ならすぐ友達出来んだろ?』
クラスに向う途中椿はずっと肩を落としたままだ。
「空は不安じゃないのか?」
『逆に楽しみだし。友達が増えるんだぜ?』
「空前向き〜」
僕のクラスにつき椿と別れる。
僕の新しい教室。
1ー3と書かれたプレートを見上げる。
教室内には知らない人がたくさんいる。
椿には強がったがかなり不安だ。
ドアに張ってあった座席表で確認した席に座る。
廊下側の一番前の席だ。
出席番号1番。
緊張して周りが見えていない僕は知らなかったんだ。
教室に君が居たこと。