カウントダウン


「俺、不安だよ〜」

『何言ってんだよ?椿の人懐っこい性格ならすぐ友達出来んだろ?』

クラスに向う途中椿はずっと肩を落としたままだ。

「空は不安じゃないのか?」

『逆に楽しみだし。友達が増えるんだぜ?』

「空前向き〜」



僕のクラスにつき椿と別れる。

僕の新しい教室。

1ー3と書かれたプレートを見上げる。


教室内には知らない人がたくさんいる。


椿には強がったがかなり不安だ。


ドアに張ってあった座席表で確認した席に座る。


廊下側の一番前の席だ。
出席番号1番。



緊張して周りが見えていない僕は知らなかったんだ。


教室に君が居たこと。


< 4 / 23 >

この作品をシェア

pagetop