カウントダウン

「じゃな〜空」


『また明日なぁ』



颯太と別れ校門に向う途中君を見かけたんだ。


周りが見えない位見惚れてしまう。


一目惚れした事を再確認した僕。


『……声かけようかなぁ』


「そ〜ら、待ってくんろ？」


声をかけるどころか、誰かに声をかけられた。


少しイラッとしつつ振り向きながら言う。


『椿、また変な喋り方すな！』


「楽しいだろ？それより一緒に帰ろうぜ」


『邪魔しやがって』


不機嫌な僕に驚き、オドオドしている椿。



「どした？何怒ってんだ？」


『怒ってないけど、今朝話した子見かけたんだよ』

「はっは〜ん。青春やなぁ」


『……怒るぞ？』


「………ごめん」