さ く ら
いち



「そしてこの助動詞と……」




夏と秋の境目で

心地よい風が流れる

3階の教室の窓側で


寝ている私は風になる




風に……




バコッ!!!!



「いっ……たあ〜い」


勢いよくあたった
古典の教科書



「授業をうけろ、授業を」


そういって先生はまた
黒板の方へ戻った



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