さ く ら
「すまない、黙っていて。」
「まぁ、私も過去の人間っぽいし、
首都主…?って聞いても驚かなかっただろうし」
実際身分が分かったところで
私には関係ないし、無縁というか
「しかし、皇族と庶民の関係は
認められていません。なので、私たちは
もう二度と会ってはいけないのです。」
こうすけさんは申し訳なさそうに
下を向いた。
「べ、別になんか問題ある?
恋人でもないし、初めてあったし
ましては生きてる時代が違うし!
もう会うことはないでしょう!」
きっぱりと言い切って
もう一度コテージへ出た
「しかし、知佳さんはこれから
どこですむのですか?」
住む……?
あ、そっか、いつ戻れるかも
わかんないんじゃん。
「それ……は。まぁ、なんとか自分で
考える……けど……」
どもってしまった
全く知らない未来の日本で
どうやって暮らすというのだ、