さ く ら


あ、名前聞くのを忘れていた。
まぁ、今度挨拶に行こう


そう考えながら
もうひとつのエレベーターに乗った



私の時代のエレベーターとは
少し違っていた


箱をつるす導線みたいなものがないし
全面スケルトンだし、

あとは……なんで手すりとか付いてんの?


と思いながら四階の釦を押す


それと同時にものすっごいスピードで
あがっていく。
タイムで言えば二秒で四階についた


私は床に転げた




なるほど、だから手すり、ね。
< 21 / 33 >

この作品をシェア

pagetop