さ く ら
「君がいいならいいんだけど、ね。」
苦笑いをしながら私の元にくる
目の前で立ち止まって
急に真剣な顔つきになった。
「心配しなくて大丈夫だから。
なにかあったら僕が助けてあげるからね、」
そういって頭の上に手をぽんっとのせた。
やばい、なんか顔赤くなってる気がする
恥ずかしくなって手をどけた
「だ、大丈夫ですから!私もう18ですし!」
照れて後ろを向いた。
顔があつい、絶対顔あかい。
「そっか、なら安心だな。まだ未成年だけど。
全然心配いらないようだ。」
思ってないような言い方で
吐き捨てていく。
両肩を捕まれてくるっと
また向かい合わされた。
彼の表情はさっきよりも真剣で……
「この街は安全な訳ではない。皆がいい人ではない。君はまだ未熟だ。この時代のこともなにも知らない。だから心配しているんだ。」
ずっと見られてるから目が離せなくて
訴えかけられる。
「僕が君をまもる。」
そういうとそっと抱き締められた。
動揺して目が左右にうろちょろ動く
そして私よりだいぶ背の高い
こうすけさんは上からキスを落とした。
私は恋に落ちた。