さ く ら
「あ、ご、ごめんなさい!」
少しかがみこんで顔を覗く
「てめぇ、」
悪魔のような顔をして
顔だけこっちにむけた
ひゃ、怖い、実に怖い!!!
そう言うと私の後頭部を手でわしづかみ
ん?なに?
すると思い切りしかめつら男の方へ
引き寄せた、え、なになに!!
ゴッッツーーーーン
「い、、いっっったあああああああい!!!」
「お返しだ、石頭だからな、だいぶきただろ」
しかめつら男のおでこと私のおでこが
ごっつんこ、……というより好意的に
ぶつけられたというか……
とりあえず、
「痛いんですけど!!ちょっと、いたい!!」
ちょっと涙目になりながら
ドアにべたっとくっついた
「ははっ、」
後ろでしかめつら男が笑ってる
ムカついたからなんか言ってやろうと
思って「ちょ、あんたねぇ……!」
振り向いてみたけど
しかめつらではなく笑ってた
その顔が……
「……んだよ、みてんじゃねぇよ」
「いや……意外と綺麗な顔…だなー、って……」