憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
でも今その日和が校舎の4階で身を乗り出してる。
・・・いつもどうりのノリだなぁ。
「日和っあんたそんなことしてたらホントに落ちるよっ。」
今にもずり落ちそうなのに、
のんきにこっちに手をふってる。
「案外大丈夫だよ。っつか早く上がってきてー。」
見てて私が不安になるのよっ!
ホントに騒々しいなもう。
でも、日和から明るさとったら・・・。
何か残るのかな?
階段を上がったところで日和が待ってた。
明るい顔でこっちに走ってくる。
「おはようっ!きいて!今日直人が入学のお祝いしてくれるんだって」
「えぇっよかったじゃん!どこいくの!?」
ニコニコして、満面の笑み。
ホントに幸せそう。
「まだ内緒だって。今日早く学校終わんないかな」
「でも今日から懇談があるよね。私あたってるんだけど。」
「どんまい!私明日だからっ。」
日和はいいな。
こんなに夢中になれる彼氏がいるんだもん。