憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
「野乃香ちゃんさっ。翔也と付き合ってんの?」
えっなにいきなり!
いやいやっ!
「そんなわけないよっ!」
絶対ない!
「全否定だね。笑」
しばらく沈黙が続く。
ううっ、耐えられないよこの空気。
なにか話題をっ。
うつむいて目をキョロキョロさせてる私に幸助くんが顔を近づけてきた。
えっどうしたの!?
幸助くんの顔がアップになって体温が急上昇する私。
幸助くんはそんな私の耳元でこうつぶやいた。