憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
いつになく真剣な眼差しでこちらを見据えている。
「ねぇねぇっ!ちょっとだけ話していい?」
そんな子犬みたいな目で見られたら断れないよ。
「何・・・?」
「・・・俺がいったこと本当だから。これから覚悟しててね。」
覚悟しててねって言われても。
いまだに現実味がないんですけどっ!
「それじゃっ。俺これからバイトなんだ!」
「あっばいばい・・・。」
やけに静かな学校に1人残された私はただ立ちすくんでいた。
私の背後に人がいるのも気づかずに。