憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
はしゃいでる日和をおいて、私は自分のクラスに向かった。
日和のいない教室の前、
ため息混じりにドアを開ける。
教室にはいると、名前を覚えていない人ばかり。
どうしよう。
なんか、やりづらいな。
まわりの人に挨拶もせず、
ゆっくりした足どりで席に向かう私。
まわりの人が、めずらしい目でこっちをみる。
・・・何かあるなら、はっきり言ってきなさいよ。
私が見ると、急いで目をそらされた。
こんなのいつものこと、
1人席につく私。
こっちを見てるのに、誰も話しかけてこない。
・・・言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ。
黒板を見る。
これから新入生歓迎会か。
なんか、歓迎されてもな。
もう寝ちゃいたい・・・。
窓の外をみる。
先生の話を聞きながら日和のことを考えた。
私もあんな風に素直でかわいい女の子になれたら・・・。
少しでも前に進めるかな。
中学の頃を思い出しながら、私は自然に眠りについた。