憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
こんなんじゃ反対なんかできない。
女子の背後で幸助くんがこっちを見て笑ってた。
私、はめられた?
「・・では多数決の結果を発表します。」
屋台・・・5
劇・・・2
メイド喫茶・・・33
圧倒的だ。
「・・1年3組の出し物はメイド喫茶に決まりました・・。」
盛大な拍手と共に男子の笑い声が聞こえる。
もう文句を言う気力も残ってない。
「お前まじでついてないな。」
坂口がこちらに向けて同情してくる。
でもなんでこいつも顔が笑ってるんだ。
はぁっ、これを委員会で言うのはちょっと勇気がいるかもな。