憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
始まり
はぁ・・・。
昨日は結局、電車にも乗り遅れるし良いことなかったな。
それにしても。
「坂口翔也」
いったい何だったんだろう。
私の顔を見て「つまんなそう」だなんて。
仮にも初対面だよね?
私そんなに疲れた顔してるのかな?
ため息混じりな息を吐き出して、私は教室のドアを開けた。
そこにはなぜか教卓の前に人だかり。
・・・えっなんで?
急いでかばんをおいて、教卓の方に駆け寄る。
なにこれ?
席替え表?
入学してまだ3日目なのに!?