憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
教卓の前には、席替え表がポツンとおいてある。
わけがわからず固まる私。
・・・あぁそうか、まだ出席番号順だったんだ。
やっと答えを得て安心する。
でもその安心もつかの間。
私の席は!?
急いで人を掻き分け、席替え表の前に出る。
心を落ち着けて表を見てみる。
後ろから見て1番右端の後ろから2番目。
私の名前がのっていた。
・・・・ぐっすり眠れそうだな。ワラ
でも私の隣って?
「よお、ため息女。」
まさかっ!
「坂口翔也っ!」
とっさに後ろを振り返る。
あんなこと言われたんだから、忘れるはずがない。
「ちゃんと名前覚えてくれてたんだ。」
「覚えてるわよ!ってかため息女って!」
なんだか幽霊みたいじゃないっ!