憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
―保健室を出た私と坂口は、校門の前まで一緒にあるいた。
「・・・・なぁ。
お前、幸助のことふってよかったの?」
坂口はこちらを見ない。
必死で言葉を選んでる。
「うん、私好きな人ができたから。」
「そっか。」
おかしいよね?
ついさっきまで「好きな人ができない」って言ってたのに。
でも、いいの。
変って思われても。
私だって自分が信じられない。
あんなに悩んでたのに、
そんな悩み吹き飛んじゃうほど、
あなたを好きなこの気持ちが。