憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
「朝からため息ばっかりついてるから、つまらない顔になるんだよ。」
「なっ!」
なによ、つまらない顔って!
あんたに言われたくないわよ。
そんないつでも真顔のあんたに!
私の何か言いたげな顔を無視して、話を進めてくる。
「それよりお前席どこ?」
それよりって、
なんでそんなこと聞くのよ。
「っあそこだけど!?」
「お前、俺のとなりじゃん。」
・・・そんなっ!
席替え表をもう一度確認する。
そんなことあるわけない!
よりによってこんな奴と!