ねむねむおーじ<番外>



「すーー、はーー」


玄関で呼吸を整える。




「お父さん!私水原君とつきあってるの!!」


リビングに足を踏み入れるなり、私が発した言葉。






「って……お父さん……?」




そんな私は、目に飛び込んできた我が父の姿に唖然。




『こ"っこ"は"く"ーー』


「えっ?うわっ!お父さん!?」


父、号泣





『ぅっう"っ』

『はいはい、お父さん、泣き止んで』

お母さんに泣き付くお父さんの姿なんて出来れば見たくなかったよ…。




「私の言ったこと……聞こえた?」


『あ"ぁ…、おつきあい…してるんだってな…?』




あ…ちゃんと聞こえてるんだ。



「で…、なんかないの?」


さっきまであんなに過剰に反応して、反対しまくってたに…。

涙を流すだけで何もなしですか?



『認めたら…………




もう嫌いなんて言わないかっ?
お父さんのこと好きって言ってくれるかっ?』



そんな縋るような目で……っ!

てか「大嫌い」効果絶大すぎでしょ。




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