ねむねむおーじ<番外>


お父さんの意識を水原君に集中させちゃ駄目だ。




「後1ヶ月は帰ってこれないんじゃないの?」


お父さんは仕事上アメリカにいることが多い。



『いやぁ、なんか休みとれてさ。琥珀に会いたくて会いたくて会いたくて死んじゃいそうだったから』



「そ…そう……」


『…で、琥珀が帰ってくることに胸踊らせてたってゆうのに…………そいつ、誰?』


あぁ!
また標的が水原君にっ!




私の後ろでポツンと立っている水原君をジッと見つめるお父さん。



『申し遅れました僕は琥珀さん「とっ友達だよ!」


恐らくお付き合いしてるだとか言おうとした水原君の言葉を渡って嘘をついた。





『………え?』



ごめんなさい、水原君。
でもこうしないと……


『友達かぁー、良かった良かった。彼氏だとか言いだしたら抹殺しなきゃって思ってたから』



『……は、はは』


流石の水原君も青い顔して苦笑い。




「じゃ、じゃあ私達勉強するからっ」




本当は勉強なんてしないけどとにかくバレないようにしなきゃ。


水原君が殺られちゃう。




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