ねむねむおーじ<番外>
微妙に感じる緊張感。
何も起きなければいいけど。
『美味しいです』
『あらっ、嬉しいわぁ』
お母さんとの関係は問題ないみたい。
『琥珀、こんなに仲の良い男の子の友達ができてたなんて…父さん知らなかったぞ』
「あ、うん。まぁね…アハハ」
友達だったらわざわざ報告なんてしないでしょ
って切り抜けたいけど、友達を強調すると、後々の水原君が怖い。
『琥珀さん可愛いですよね、お父さんが愛されるのも無理はないです』
………ちょっとちょっとちょっと!
急に何言ってんの水原君!
そんなこと言ったら……
『琥珀の可愛さは俺だけのもんだ!』
ほら、こうなっちゃうからっ。
可愛さは俺だけのもんだって…意味不明。
『いや、しかし琥珀さんは僕の「ねっねえねえ!喋ってばっかいないでさっ、ご飯冷めちゃうし!」
水原君てば……
本当にお父さんに言うつもりだ。