Kissより甘く…
昼休み──

俺は琢矢と学食にいた。

学食は生徒の群れで溢れ返っていた。
それもそのはずだ。
この学校の学食は人気で
つい最近ではテレビで流れていた。


「おい、海蒔」

肩をトントンと叩かれた。


「あそこ稚空ちゃん」


琢矢の指を辿る先に稚空はいた。

…んだよあれ。
あんな笑顔振りまくなよ。

稚空の横が当然のように
1人の男が立っている。
その場から離れようとせず、
楽しそうに会話を交わす2人。


「稚空ちゃん見る目ないな?」


俺をせかすような発言。


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