☆男目線☆ 【完】
私達は隠れては走り、隠れては走りを繰り返した。


木々が沢山生い茂る所へ入って行く。
緑に囲まれ日差しが地を照らしてくれている。
木漏れ日を浴びながらそのまま歩いていくと


「あそこに小屋が見えない?」


隼人が指差した方向には、本当に小さくて、探さないと分からないくらいの小屋があった。


「あそこに隠れよう」


隼人は私の手を引いて小屋の中へ入った。


『ちょっと狭いね…。』


天井は低く、体育座りをしてないと頭を打ちそうな高さだった。



私達はここで一息ついた。


「……」


『……』


沈黙が続く。
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