☆男目線☆ 【完】
有無を言わせない顔付きで言われ、私は頭が混乱状態に陥った。


『な…んで……。』


放心状態で声が震える…。


隼人はわたしの手を引き、自分の胸に抱き寄せた。



「瑠羽…隠さないで…。
俺見たんだ…昨日の晩に…お前が眠っている間に…。」


『え…?』


隼人は私を離し、カッターシャツのボタンを第3ボタンまで一気に外す…。


「これを…。」


私の胸元に見えていたのはサラシ。
女の象徴である胸の谷間も少し見えていた。


「何で隠してた?」


私は俯いたまま黙ってしまった。
何で男子校にいるかはパパの学校だからで…隠していたのは…私が女だとバレてしまったら…みんな離れてしまうんじゃないかと思ったから…。


みんなは転校したばかりの私を仲間に入れてくれた。
優しくしてくれた。
それは、私を男だと思っているからじゃないだろうか。
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