☆男目線☆ 【完】
『暑い……。』


竜也はリビングのソファーに腰かけ、テレビを見ながらアイスを食べている。


『竜也……助けて……』


「………」


無視ッ
シカトですか!!


私見て暑いとか思わない!?
普通思うでしょ!!!!


『竜也〜助けて〜(泣』


片腕を伸ばし、涙目で竜也に助けを求めたら、顔だけ私の方に向け、溜め息を漏らし、やっと応じてくれた。


こちらにきて、今にも涎を垂らしそうなお兄ちゃん達の頭を、丸めた雑誌でベシベシッと叩き起こした。


「「いでッッ」」


「離れろ…(怒」


『お兄ちゃん達暑いよぉ(泣』


瑠禾兄は上体を起こし頭を掻いていて、瞼を閉じたまま寝ぼけているようだ。
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