☆男目線☆ 【完】
『う〜私泳げないのに〜(泣』


半泣き状態で僕を見つめる瑠羽ちゃん。


僕と違って、天然でやってるから恐ろしい。


やっぱり僕が先生になって良かったと思った。
他の奴が見たら鼻血もんだろうな。


「大丈夫♪僕が教えてあげるから〜♪」


瑠羽ちゃんは不安そうな顔をしていた。余程自信が無いのだろう。


もし瑠羽ちゃんが溺れたら………


「瑠羽ちゃんが溺れたら、僕が人口呼吸してあげるから♪」


『じんこッッ!!??///』


林檎のように真っ赤になった君の顔は凄く愛おしくて可愛い。


「あはは♪冗談だって♪」


半分冗談だけど……
半分は本気。


だって……他の奴が瑠羽ちゃんにキスしてる所なんて、想像しただけでも胸が苦しくなる。




「じゃあまずは顔を付ける事から始めようか♪」


やっと水泳教室らしくなったかな?


『先生お願いしますッ』


僕の水泳教室が始まった。最初は両手を繋いだまま練習し、それからゆっくりと手を離した。

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