☆男目線☆ 【完】
「怖くなくなる、おまじない♪」


隼人は柔らかく微笑んだ。


―ドキッ


その表情はいつもより幼く、可愛く感じた。


唇が触れた所が熱を帯びている。


瑠羽は隼人に繋がれた手を握り返し、そのまま出口まで進んだ。




暗い所にいたせいか、光が眩しい。


瑠羽は目を細めた。


「大丈夫か?」


『うん。』


だんだん目が慣れたのか、視界が鮮明になってきた。


その時フワッと頭に重りが乗っかったと思ったら、隼人が頭を撫でていた。


「そろそろ教室戻ろっか。」


隼人は微笑すると、瑠羽の手を引き、クラスに向かった。


中に入ると相変わらずの満席。


麗「あーーッッ瑠羽ちゃん達どこ行ってたんだよーーッッ」


麗が頬を膨らませ、眉を吊り上げた。


かなり怒っているようだ。
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