☆男目線☆ 【完】
白スーツを身に纏った竜也が舞台袖から出てきて、皆に一礼し、グランドピアノの前に座った。




鍵盤の上に指を置き、肩の力を抜きながら指を下ろした。




〜♪〜♪




ショパンの幻想即興曲……。




〜♪〜♪




上手い……。


衝撃的な和音から始まり、ざわめくような左手の分散和音。そして右手の情熱的でピアニスティックな細かい旋律……。


痺れる程高度なピアニズム。


鍵盤を操るように弾くその姿は、哀愁漂い美しい……。


皆その姿に魅入っている……。


竜也にこんな特技があるなんて知らなかった……。


麗「竜也はね、中1の時にピアノコンクールジュニア大会で優勝してるんだよぉ〜♪」


凄い……。
でも、これだけ弾けるんだもんね。
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