☆男目線☆ 【完】
お風呂上がりの竜也は頬がうっすらと赤く、色っぽい。


ポタポタと雫が竜也の首筋を伝っていく。


『竜也、ちゃんと髪乾かさないと風邪引いちゃうよ?』


「ん。」


竜也は眠いのか、片手で眼をコシコシと擦った。


私は棚からタオルを取り出し、ワシャワシャと掻き回すように竜也の髪を拭いた。


竜也は無言で眼を瞑る。


タオルを置き、ドライヤーのスイッチを入れ、温風を竜也の髪に当てる。


風で靡く竜也の黄金色と茶色の髪はキラキラと艶めかしく輝いて綺麗だ。


サラサラの竜也の髪を手櫛で梳く。


毛は細いのに絡まらなくて、スッと下まで通る。


竜也は気持ち良さそうに口元を緩めた。
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