☆男目線☆ 【完】
『竜也、ちゃんと髪乾かさないと風邪引いちゃうよ?』


「ん。」


瑠羽は棚からタオルを取り出すと、俺の髪を拭いてくれた。


俺はされるがままで、眼を瞑った。


瑠羽は、ドライヤーのスイッチを入れ、温風を俺の髪に当てた。


瑠羽が俺の髪を手櫛で梳きながら乾かしてくれる。


俺はそれが心地好くて、つい口元を緩めてしまった。


『はいっ出来た♪』


「ん。」


瑠羽はドライヤーのコンセントを抜き、ドレッサーの上に置いてからベッドに座り直した。


俺は瑠羽の頭を優しく撫でた。


『で、何か用事あったんじゃないの?』


「えっ?…あぁ……。」
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