☆男目線☆ 【完】
風が栗色の長い髪をサラサラと靡かせている。


気持ち良い……


その姿に惚れ惚れする男子学生がいたことには瑠羽は気付かない。


信号を渡り、サムディに到着した。


駐輪場に自転車を止め、サムディの中に入った。




「「「「いらっしゃいませ〜」」」」


私が入った途端に店員さんが声を揃えて迎えてくれた。


客層は若い子や家族連れ、お年寄りまで幅広い。




私はレジに立ってる人に声をかけ、面接担当者の人を呼びに行ってもらった。


その間に店員さんに奥の席へ促され、そこで座って待ってると穏やかな顔をした人が私の座っているテーブルに来て腰掛けた。


「お待たせしました。私ここの店長の前澤と申します。えーとまず履歴書を見せてもらっても良いかな?」


『はい。』
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