☆男目線☆ 【完】
帰宅すると、兄ズが走ってきてタックルハグをかましてきた。


「「何処行ってたんだぁーーッッ」」


兄ズは涙と鼻水でグショグショになった顔を私達に見せながら、オイオイ言いながら泣き出した。


『鼻水拭いて。汚い。離れて。』


「「ガーーン」」


兄ズは隅に体育座りし、ティッシュで鼻をかんでから玄関でキノコを栽培し始めた。


『さーてとっご飯ご飯〜♪』


私は靴を脱ぎ、キノコ栽培している兄ズを無視してそのままリビングに直行した。




食卓に並べられた自分のご飯をレンジでチンし、スプーンでグラタンを掬って口に運んだ。


ご飯を食べながら兄ズに質問攻めにあったのは言うまでもない。


結局バイトの事がバレ、紅輝さんの事も竜也が言っちゃってバレてしまった。


兄ズの事だから毎日サムディに来そう……。


はぁ…。
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