☆男目線☆ 【完】
『あっあのっ…紅輝さん……。』


私は腕を引っ張られながらも、顔だけ紅輝さんの方を向いた。


『ありがとう……。』


そう言うと、紅輝さんはフッと笑い、手を振ってくれた。


そのまま駐輪場へ向かい、自転車で家路についた。




お家に着くと、竜也は無言で自室に入っていった。


私はお風呂に入り、湯舟に浸かりながら今日の事を振り返ってみる。




“俺…初めて瑠羽見た時一目惚れしたんだ…。”


『告られちゃった……。』


アヒル家族を手で突きながら紅輝さんの言葉を思い返す。


次会う時普通に接する事出来るかな……。


頭に紅輝さんの顔が浮かぶと顔が熱くなった。
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