☆男目線☆ 【完】
「何アイツに抱きしめられてんだよ……。」


そう言う竜也は哀しそうな顔をしていた。


切なそうな……。


どうしてそんな顔をするの……?


私は竜也の顔を見上げ、竜也の袖を引っ張った。


ギュッ


気付けば、いつもの安心する温もりが私を包んでいた。


私を抱きしめる竜也の腕が、僅かに震えている。


何を恐れているの?


私は竜也の背中に腕を回し、背中をさすった。


すると小刻みに震えていた腕が止まり、私の肩に頭を乗せ、眠り始めた。




「瑠羽……。」


小さな声で私の名前を呼ぶ。


寝息が首にかかり擽ったい。


私は竜也をベッドに横にし、私も隣に寝転がった。
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