☆男目線☆ 【完】
麗は瀬那の後ろ姿を苦虫を噛み潰すかのように睨んでいた。


正直怖いです…。


子猫が大型犬に威嚇しているみたいだ。


爪立ててる幻覚まで見えてきた。


瀬那さんは麗をからかっているように見えた。


後ろを振り向くと竜也達が同じく殺気を放ちながら瀬那さんの後ろ姿を睨んでいた。


大魔王が降臨してます。


恐ろしいです。


ダークオーラぷんぷんです。


ってかお兄ちゃん何処!?
もう外に出ちゃったのかな?




『ねぇ、もう瑠禾兄も吾郎さんも行っちゃったみたいだから私達も行こう!!』


この場の雰囲気をどうにかしたい私は、頬が引き攣るのを我慢しながらみんなを外に促した。
< 547 / 736 >

この作品をシェア

pagetop