☆男目線☆ 【完】
数日後―…


放課後になって、3年生の校舎に行き、生徒会室へ向かう途中に瑠禾兄とすれ違った。


「あれ?なんでお前が3年の校舎にいんの?」


ここは適当にごまかしとこう…。


『ちょっと用事〜♪』


「?」


ちょっと不審がってたけど、なんとかごまかせた。



生徒会室前に着くと、この前と違って1人のせいか緊張感が…。




―コンコン


「どうぞ。」


奥から低音ボイスが。


『失礼します。水無月です…。』


俺は軽くお辞儀をし、低姿勢で会長を見た。


「よく来たね。で、生徒会には入る気になったのかな?」


『そのことですが……お断りさせていただきます…。』


「なんだ…断りにきたの…。」


神谷会長はわざとらしく溜め息を吐いた。


『それだけを伝えたかっただけなので……失礼します。』


私は単調に応え、一礼した。
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