☆男目線☆ 【完】
紅「……瑠羽、ちょっと来て。」


紅輝さんはそう言うと私の手首を掴み、足早にスタッフルームへ入った。


ガチャ


スタッフルームには誰もいなかった。


ギュッ


『え?』


紅輝さんは私の手首から手を離すと、私をキツク抱きしめた。


「泣いて良いよ。」


『え…。』


「我慢すんな…。」


『ふぇ…。』


私はその言葉を聞いて、糸がプツンと切れたかのように、目から涙がブワッと流れた。


『ヒック…グスッ…』


「怖かったな。泣きな泣きな。」


紅輝さんは私の背中を摩りながら泣き終わるまで抱きしめてくれた。
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