☆男目線☆ 【完】
「俺はバイだ♪」


は?
結局そっち?


っていうか、男でも女でも私危ないじゃんッッ!!



神谷会長の切れ長な眼の瞳に私の口元が映る。


妖艶な笑みを浮かべ、空いた手を私の口元に持って行き、親指で唇に触れる。


そのまま長い指が唇の上を滑る。
私の唇の輪郭を確かめるかのように…。


『…ッふ…』


唇に指の感触。背筋が凍って息ができない…。


「君の唇は柔らかくて美味しそうな形をしてるね…。」


私は体が硬直してしまって金縛りのように動けない。


「君の身体はきっともっと美味しいんだろうね…。」


なんなんだこのエロボイス…。


かなり危険ッッ!!



神谷会長が私の首に顔を埋めた。
そのまま舌で首の筋を舐めながらなぞる…。


『…ひゃぁッ…』


身体がビクついて、変な声が出てしまった。


「ふふッッ、可愛い声…。」


耳元で囁かれるエロボイス…。
そのまま耳を甘噛みされた。


『…ッ…』


私は必死に声を押し殺していた。

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