☆男目線☆ 【完】
でも確かに視線であの人のことを追ってしまう自分がいる。


少しの行動が気になったり、見ているだけで、隣にいるだけで心臓が跳ねたりする。


抱きしめられるだけで安心する。


微笑まれると、私まで笑顔になる。


私の名前を呼ぶその声が愛おしく感じる。


その人の行動一つ一つに一喜一憂する自分がいる。




本当は前から気付いていたのかもしれない。


でも気付かないふりをしていた。








兄妹だから…。




「瑠羽!」


『!!』


私は声をかけられた方を振り向いた。


『竜也…。』
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