☆男目線☆ 【完】
立ったまま寝るなんてある意味器用だと思う。


瑠禾兄が瑠偉兄の頭を叩き、椅子に座らせた。




朝食を済ませ、鞄を持ち、皆で家を出た。


門の前にいる女の子の大群を通り抜け、教室へ向かった。


教室のドアを開けようとしたら、たまたま通り掛かった帝くんが私に抱き着いてきた。




『あの、どいてください。』


帝「嫌です。」


私はわざとらしく溜め息を吐いた。


最近は麗だけじゃなく、帝くんも毎日抱き着いてくる。


麗は男子の中で背が低い方だからまだ良いものの、帝くんは竜也と差ほど変わりない。


しかも腕力が凄まじい。


はっきり言ってウザイ。


帝「だって好きなんですから。」


毎日飽きもせずに告白してくるし。


『……。』
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