☆男目線☆ 【完】
こういう場合は強行突破するしかない。


私は溜め息を吐きながら、握り拳に力を入れた。


途端、前から帝くんが消えた。


帝「あれ?」


と思ったが、私が帝くんから消えたみたいだ。


竜也が私の首根っこを持ち、私は手足をブラブラさせている。


つまり竜也が私を引き剥がしたみたいだ。


竜「俺の飼い猫に触んな。」


竜也がボソリと低い声で唸りながら言うと、帝はフッと妖しく笑った。


帝「瑠羽ちゃんは猫よりリスじゃないかな?」


え?
そっち?


ってか私動物じゃないからね。


まぁ、ライオンとか虎よりかはマシだけど。


竜也も何飼い主宣言してんのよ。


帝「僕が瑠羽ちゃんの飼い主のはずなんだけど。」


ニコリと笑いながらドアの前で通せんぼしてきた。


目が笑ってないけど。
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