☆男目線☆ 【完】
『……みんなはお弁当持って来ないの?』


「「「「………。」」」」


皆私の言葉に黙ってしまった。




翼「俺んちは共働きだからなぁ〜」


翼が渇いた笑顔で言った。




秀「俺もだな。両親共、医者だから家にいる事は少ないよ。」


秀は気にもとめない態度で眼鏡を直して、コンビニ弁当を食べた。


とんかつ弁当か。
こってりした物しか入ってないじゃん。


せめて幕ノ内弁当とかにしようよ。




隼「俺母親いねぇし、親父は仕事の事しか頭にねぇからな〜。」


隼人は苦笑しながら、さも当たり前のように言う。




麗「僕んちは小学生の妹がいるから、その世話につきっきり。妹には可愛がるんだけどねぇー…。」


哀しい笑顔でそう言う麗は諦めたような瞳をしていた。
< 599 / 736 >

この作品をシェア

pagetop