☆男目線☆ 【完】
お兄ちゃんと手を繋いでる写真だ。


『もしかしての私だったりします…。』


私は俯きながら答えた。


「やっぱり!!そっくりだなーと思って名前見たら吃驚したよ!!」


紅輝さんは興奮しながら雑誌を指差した。


なんだか、こうやって色んな人達から「雑誌見たよ!」って言われると恥ずかしいのと同時に少し嬉しかったりもする。


お兄ちゃんと一緒に誌面を飾ることができて凄く嬉しい!!






この日は若い男性客が多く、指を差されたり、声をかけられたり尋常じゃないくらい忙しかった。


途中男の人に連れ去られそうになった時もあったけど、すぐに紅輝さんが駆け付けてくれ、助けてくれた。


バイトを上がった後、店長に何故か「瑠羽ちゃんのお蔭で売上げが良かった!」と褒められた。


私のお蔭かどうかは微妙なところだけど、褒められるのは嫌いじゃない。
むしろ褒められて伸びるタイプだ。


私は店長に褒められた事で上機嫌になりながら家路についた。
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