☆男目線☆ 【完】
脳裏に竜也の面影が映る…。


そしてさっきの金髪の綺麗な女の子を思い出す。


2人は付き合ってるの…?


苦しいよ……。
私どうすれば良い……?


隼人の告白を受けたら…誰かに甘えられたら…苦しくなくなるのかな……。


もう分かんないよ…。


竜也への気持ちに蓋をしたはずなのに……。


現実を見なきゃいけない。
竜也と私は兄妹。
それ以上でもそれ以下でもない……。




『隼人を…好きになれるように…頑張ってみる…。』


私はポツリと呟くと隼人の両肩に手を置き、背伸びをして隼人にキスをした……。


空っぽの心の隙間を埋めるかのように、隼人に温もりを求めた。


隼人は一瞬驚いたように目を見開いたが、瑠羽からのキスを受け止め、さらに自分から深く甘くとろけるようなキスをした……。




瑠羽の瞳にはもう何も映っていない……。






――――…
――――――…
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