☆男目線☆ 【完】

「俺はそのことについて瑠羽に聞こうと思って来たんだけどさ｡」


『……｡』


「で､なんで泣いてたの？」


瑠禾は瑠羽を刺激しないように優しく問い掛けた｡




『今日隼人がクラスのみんなにその事言ったら､すぐ近くにいた竜也が急に態度が冷たくなって教室出てっちゃったの｡』


「うん｡」


『その後全然教室に来なくて､結局最後まで来なかった｡』


「うん｡」


『帰宅してから偶然竜也とあったんだけど､その時も冷たい目で見られてそのまま素通りされちゃった……｡』


「……はぁ｡」


私が話し終わると瑠禾兄は溜め息をつき頭をかかえた｡


「竜也もまだまだ子供だな…｡」


『……｡』


「瑠羽は隼人が好きなのか？」


『……｡』


「瑠羽は誰が好きなんだ？」


『…私が好きなのは……｡』