☆男目線☆ 【完】
空に向かって手を伸ばす。


竜「瑠羽……。」


隣にいるのに、側にいるのに、君に手が届かない。


竜「なんでだよ……。」


こんな苦しい想いをしたのは初めてだ。
いっそ楽になれたらいいのにって君に対して冷たく突き放した。


本当は抱きしめたくて、触れたくて仕方がないのに……。


俺は空に伸ばした手を下ろし、腕を目の上に乗っけて目を閉じた。






――――…
――――――…




俺は眠っていたらしい。


気が付いたら陽が落ちいて、どんよりとした空気が漂っている。
今にも雨が降りそうだ。


授業一日全部サボっちまった。
まぁいいか……。


俺は早急に屋上を出て教室へ戻った。






教室に戻ると隼人がいた。


竜「……。」


隼「……。」
< 660 / 736 >

この作品をシェア

pagetop