☆男目線☆ 【完】
竜也は私の涙に気付くと私をギュッと優しく抱きしめた。


「困らせたいわけじゃない…瑠羽が隼人を好きなのは知ってるから…。
気持ちを伝えたかっただけだから…。」




違う…


私だって竜也が…




竜也は私を離し親指で私の目元を拭った。


「返事は…分かってるから…これ食べてくれ…じゃぁな…。」




いや…


離れないで…


側にいて…




私は無意識に竜也の服の裾を掴んだ。


「瑠羽?」


『いか…な…いで…。』


「え…?」


『側に…いてよ…
一人にしないで…。』


「瑠羽…?」


竜也が困るのは分かってる。
でも好きなの。
大好きなの。


私も気持ちを伝えたい…。
< 671 / 736 >

この作品をシェア

pagetop