☆男目線☆ 【完】
『隼人…。』


私が隼人の名前を呟いたらうっすらと目を開けた。


「瑠羽…。」


『大丈夫?』


私は椅子に座り隼人の手を握った。


「あぁ…。」


隼人は頷くがやっぱり苦しそうだ。


『隼人…私が隼人の家まで一緒に行くから帰ろ?』


「いい…のか?」


『うん。』


「…サンキュ…。」


隼人は私にお礼を言うと身体を起こした。


私は隼人の身体を支えるように、隼人の腕を自分の肩に回した。


『じゃあ綾ちゃん失礼します。』


「はぁーい、お大事にねぇ〜」


―バタン




『隼人のお家って学校からどれくらいかかる?』


「15分…。」


私と同じくらいか。


『どうする?タクシー呼ぶ?』
< 682 / 736 >

この作品をシェア

pagetop