☆男目線☆ 【完】
『竜也……ありがと。』


私は嬉しさと愛しさで涙が溢れてくるのを我慢し、花のように綻んだ笑顔を竜也に向けた。


竜也は瑠羽を見つめると、今までで一番綺麗で無邪気な笑顔を見せた。


竜也は私を包み込むように抱きしめると「瑠羽…愛してる…。」と私の耳元で小さく零した。


私はすごくドキドキして、なんだか気が遠くなりそうだ。


繊細な指先が、頬を包む。頬から首筋を通って、肩の上で止まった。


その手に僅かに力がこもり、そっと優しく押し倒されていった…。


焦る気持ちと、嬉しい気持ちが目まぐるしく交差する。ドキドキと高鳴る胸が、冷静な思考を奪ってしまう。


『ん……』


ベッドに押し倒された私は、再び首筋にキスを受けた。


竜也の唇は、ゆっくりと首筋から鎖骨へと下りて来る。鎖骨をなぞるように竜也の熱い唇が這う…。


『ん…。』


こらえきれず、また声を出してしまった。


その声に誘われるように、竜也は再び私の唇にキスをした。


さっきよりさらに甘い竜也のキス…。
そのキスに身を任せていると、竜也の指がネグリジェのリボンにかかった…。
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